育児休暇中に借りられるローン今回はこんなニュースを取り上げてみました。

 

埼玉県に本店を置く武蔵野銀行が子育て支援として育児休暇、産休中でも借りられる住宅ローンの取り扱いを始めたということです。

 

「産休・育休特例」の概要

 

名 称 産休・育休特例

 

内 容 ・産休・育休期間中でも、住宅ローンをお借入れいただけます。

 

・住宅ローンの借入期間中に住宅ローンのご利用者またはその配偶者の方が 「産休・育休」を取得する場合、お子さま一人あたり最長2年間の元金据置が 可能です。(現在、住宅ローンをお借入れされている方も対象となります。)

 

対象商品 ぶぎん保証付住宅ローン

 

対象者 以下の全ての条件を満たされる方

 

①住宅ローンお借入時においては、各商品の取扱条件を満たされる方。

 

②ご勤務先が発行する「産休・育休期間中であること」や「前年度年収・復職後 の見込み年収」等の証明書をご提出いただける方。

 

③産休・育休前の勤続年数が1年以上の給与所得者の方。

 

ニュースリリースはこちら

 

概要は条件を満たせば育児休暇中や産休中でも住宅ローンが借りられる。または住宅ローン返済中に出産をして、育児休暇を取得する場合に最長2年間の元本据置期間が設けることができるといういうものです。

 

個人的な感想としては「ぶぎんさんも思い切ったことを始めたな」ということ。個人的にはハウスメーカー勤務時代に色々とお世話になり、親近感のある銀行のひとつです。

 

これまでも育児休暇中でも住宅ローンの申込はできるけど、住宅ローンの実行の時には職場復帰することが条件になることが一般的でした。それがこの制度なら融資の実行時も仕事に復帰していなくて良くなるということです。

 

「お休み」と「免除」は違う

既に住宅ローンの返済中で本当は育児休暇を長めに取りたいけど、返済があるから出産してもすぐに復帰しなければいけないというケースはあるので、そういった面では子育て支援になるのかもしれません。

 

育児休暇の取得期間も以前に比べれば長くなっています。そのため最長2年間の据置期間を設けられるようにしているのだと思います。

 

据置期間ということは最長2年間、住宅ローンの返済をお休みできるということ。ニュースリリースでは詳細までは分かりませんが、利息だけの支払いになるのだと思います。

 

気を付けなければいけないのは、住宅ローン返済の「お休み」であって、「免除」ではないということ。

 

利息分をいくら払っても2年間のお休み期間中は一円も元本が減っていないということです。つまり住宅ローンの完済時期がお休みした分だけ延びるか完済時期が変わらないとすると毎月の返済額が増えるということ。

 

「住宅ローンを借りたら子供は産むな」なんて言うつもりは毛頭ありません。子供が生まれることはとても素晴らしいことです。また、育児休暇をしっかりとって、子供と向き合って、職場に復帰するという生き方も素晴らしいことです。実際に我が家の娘二人が生まれた時にそうでした。

 

もしこの制度を活用するなら、しっかりと職場復帰後の返済計画をライフプランに基づき計画をする必要があるということです。

 

2年延びても、まだ定年退職前の年齢だというのなら大きな心配はないかもしれませんが、定年退職後にまで住宅ローンが残るのなら、家計的に今、そのような金額で借入をすることが将来的にも悪い影響がないか一度チェックをした方が良いでしょう。

 

育児休暇中に新たな住宅ローンを借りようとするなら気を付けた方がよいかも

育児休暇中にマイホーム購入の話が急展開して、購入に向けて動き出したというケースも少なくありません。赤ちゃん3人家族

 

子供も生まれて、家族のためにもマイホームを持ちたいと「一国一城の主」というワードが浮かぶのかもしれません。

 

そして、ご主人ひとりの収入ではなく、育児休暇中の奥さんの収入も合算すれば希望物件購入に必要な住宅ローンが借りられる。今回の武蔵野銀行のローンなら、育児休暇中の奥さんの収入を加算して住宅ローンを借りることができます。

 

最長2年間の据置期間を経て、職場復帰後に住宅ローンの返済を始めるということです。

 

職場によっては、マイホームを構えることでその後の配属エリアが自宅から通える範囲に固定されて、生活設計がしやすくなるなんていうところもあります。そうすると復帰前の保育園選びにも影響するかもしれません。

 

ただ今回の武蔵野銀行の制度を活用する場合、住宅ローンを借りていきなり、返済を「お休み」して利息だけを支払うということにどれだけメリットがあるのかそんなことも考えさせられます。

 

「職場復帰をしてからでは、仕事も忙しいし、出産前にはなかった子育ての時間が必要になり、時間にゆとりがなくなる。育児休暇中だからこそ、時間にゆとりをもってマイホームを検討できるから、前向きに購入を検討したい」というご相談を受けることもあります。

 

育児休暇中にマイホームについて真剣に検討すること自体はなんら問題はありません。

 

ただ、もし奥さんの収入もあてにしての購入ならば、職場復帰後の時短勤務による収入の変化や仕事のペースなど出産前とは変わる部分も多くあります。そういった状況も把握してからの購入でも遅くないと思います。

 

「マイホームの買い時」なんて発想で考えると「2020年のオリンピックに向けて、建築費が高騰してきているから、購入するなら早い方が良い」という論調もありますが、私は決してそうは思いません。

 

マイホームの買い時は世の中の状況も大切ですが、あなた自身が購入に向けた準備が整っているのかということが最も重要だからです。

 

購入に向けた準備が出来ていて、「資材が高騰する前に」と動くことは何ら問題はないと思います。

 

購入に向けた準備は正直、自信がないという方は次のポイントをチェックしてみましょう。今、慌てて購入に動かなくても良いかもしれません。

 

あなた自身が購入の準備が出来ているのか?チェック

ではどんなことが準備できていれば良いのか?簡単にまとめてみました。

 

1 自己資金が購入物件の3割程度準備できている

 

2 マイホームの希望が家族で共有できている

 

3 将来のライフプランに基づいた適正な予算を把握できている

 

家と図面1の自己資金はマイホーム購入に向けて出せる金額という意味ですので、子供の教育資金のつもりで貯めているお金を切り崩して捻出するというようなやり方はお勧めできません。もちろん住宅ローンは自己資金が少なくても借りることができる場合があります。

 

だから「自己資金がなくても、貯まるのを待たずに今買った方が良いですよ!」

 

なんて口車にすぐに乗ってはダメです。

 

3にも関連しますが、あなたの家計が今、自己資金が少ない状態で住宅ローンを借りても将来の様々なライフイベントや希望を実現できそうなのかを確認してからにしましょう。自己資金なしで今、家を買っても将来の家計が大丈夫そう。もしくは大丈夫な範囲で家を買うというのならなんら問題はありません。

 

2は意外とみなさん、やっていません。

 

土地から購入するなら希望のエリアや建築する建物のイメージや生活スタイルなどをご家族それぞれが思い思いに考えているケースがあります。

 

物件情報を見つけても、家族のひとりは自分のイメージにぴったりと思っても他の家族は反対だったり、遅々として話がまとまらないというケースになります。

 

結局、家族の意見がまとまっていない = 何事も決断ができない という状況になります。

 

まずはご家族、ご夫婦でどのような希望を持っているのか、お互いを知ることから始めましょう。

 

3も最初にやる方は残念ながら少ないのが現状です。

 

しかし、購入に向けての話が具体的に進んでいき、来週には契約をしなければいけないようなタイミングまできて、「こんなに住宅ローンを借りても大丈夫なの?」などと心配になって、相談にいらっしゃるケースがあります。

 

もちろん大丈夫なケースとこの物件で話を進めたいなら、家計に工夫を施す必要があるケースもあります。

 

これなど早い段階で家計に適切な予算を把握しておけば、物件探しの際の条件も全く違ったものになってきます。

 

まとめ

まとめという程のものでもありませんが、あなたにとって便利な住宅ローン商品だとしても、是非、一旦、冷静に家計と向き合ってみましょう。

 

そこから選択すべき住宅ローンも見えてくる可能性があります。

 

自分ではそこのところ判断が出来ないという場合にはご相談も対応可能です。

 

必要でしたら、是非、ご相談もご利用ください。

 

 

 

おすすめコラム 「育児休暇をとります でも手放しで喜べない住宅ローン事情」

 

 

 

相談ボタン